2023年03月01日

英検と入試英語は別物!

大学入試で英検を利用しようと考えている高校生はどれくらいいるでしょうか?その人たちは、どの程度、大学入試において英検の利用価値があるか1度ちゃんと考えて欲しいと思います。保護者の方も同様です。

私立大文系志望ならGMARCHで立教は英検必須です。早稲田の国際教養が共テで英検1級を持っていれば30点を加算してくれますがほとんどの受験生にとっては関係のない話です。

結論から言えば英検2級は東洋、駒澤、専修を押さえるのには有効ですが、GMARCH以上を狙うなら一般受験にはほぼ関係ありません。しかも英検2級レベルの読解力ではGMARCHの入試英語の読解にはほとんど役に立たないのです。

GMARCHに合格するような受験生なら英検の2級取得も簡単でしょうが、問題になるのは英検の2級取得に手こずる高校生たちです。この層は高3の夏ごろまで英検取得に拘ると一般受験の英語に対する準備が間に合わなくなるので、早めに一般受験対策にシフトする方がベターです。英検に固執すると典型的な「二兎を追うものは一兎も得ず」となります。

お母さんも「英検2級くらい取っておけば」と軽く言うのはやめましょう。

入試は親も含めて情報戦です。情報に疎い親の子どもは大学受験に失敗します。その点、最近はかつてのような母親任せではなく、社会で苦労している父親が子どもの受験に積極的に関与し始めたのは朗報です、ただし、お父さんたちも自分が受験した30年前の感覚で関わるとかえって子どもの邪魔をします。くれぐれも受験情報のアップデートをお願いいたします。