2024年06月28日

自分に合った大学入試のタイプを選ぶ②指定校推薦

推薦入試や総合型選抜で留意すべき点

指定校推薦 全科目に対応できるか?

 指定校推薦の場合は高校の評定平均が4.3〜4.8必要となりますが、レベルの高い高校でこの評定平均を取るのは至難の業と言えます。中学と違って高校では文系・理系の適性がハッキリしてきます。学習内容も高度化してきますので、文系の生徒が数学や理科で高い評定を取るのは困難です。逆もまた真なりです。自分の実力より上と思われる高校に運良く入れても成績は低迷しがちでしょう。実力相応の高校に入っても自分と同じくらいの学力の生徒さんばかりですから、そこで高い成績をマークするのも困難です。ということは、指定校推薦を狙うためにはその生徒さんがオールマイティタイプで真面目で定期試験に強いということが前提になります。しかも高校3の1学期まで中間テストや期末試験で好成績を取り続けなければならないのですから、そのプレッシャーはハンパなものでありません。そんな生徒さんはいるにはいても稀です。そういう意味で指定校推薦を狙える生徒さんは最初から限られており、一般向きではないということです。この指定校推薦を成功させるために敢えて自分の実力より2段階くらい低い高校に進学するという戦略もありますが、それでも指定校推薦の校内での内定を取れるという保証はないので、お勧めはできません。かつ、元々偏差値の高くない高校だったので指定校推薦を取り易かったというケースでは、大学に進学して大学の授業についていけるか、周囲の一般受験を戦い抜いてきた生徒さんと伍していけるか、という点も心配です。過去において当志学塾においても一般受験ではとても入れないような有名大学に指定校推薦で入学できた生徒さんが数名おられますが、大学には入ったはいいがその後がとても心配な方もおられました。