受験情報
2023年11月09日

医学部受験の面接対策のコツを解説します

面接を受ける人の座った様子

高い偏差値を求められるなど難易度の高いことで知られる医学部受験。近年では勉強ができるだけでなく、「面接」にも重点が置かれていることをご存じでしょうか。

今回は、医学部への合格を目指す受験生へ向けて、医学部面接への対策法を詳しく解説していきます。

医学部の入試では面接がカギとなる

医学部入試で面接がおこなわれるのは、「人の命に関係する医学を勉強し、いずれは医師国家資格の取得を目指すにふさわしいかどうか」を見極めるためです。医学部に合格した後も、研究前に人間性を確認するテストを受ける必要があるなど、医学を志す人物として人間性に重きが置かれています。

そのため医学部受験では、学科試験と面接の両方に合格する必要がありますので、面接対策もしっかりとおこなっておくことが大切です。

医学部入試の面接で聞かれることの多い質問を把握しておこう

受験対策と色鉛筆

他学部での面接も同様ですが、志望理由や自分の現状、入学後のプランを質問されることが多いです。これに加え、医学部面接では自己分析がしっかりできる人間なのか、医療系の最新ニュースなどに対しても自分なりの意見を持っているかどうかなどがチェックされます。

以上のことを踏まえ、こちらでは、医学部入試の面接で聞かれることの多い質問を解説していきましょう。

医学部への志望理由

必ず聞かれる質問です。抽象的ではなく、医師を目指すきっかけなど具体的なエピソードを盛り込んで答えましょう。「親が医師」という理由は若干弱めであり、「自分が入院中に」といった内容は体力がないと判断されかねませんが、ここからさらに医学への興味につながるエピソードにしていくといいでしょう。

その大学への志望理由

「この大学だからこそ選んだ理由」を、強い意欲が伝わるように答えましょう。「校風や伝統に惹かれた」「研究成果がすばらしい」「オープンキャンパス時の体験授業が有意義だった」「〇〇教授に教えてもらいたい」など、自分らしい表現で答えると好印象となります。

中学や高校でがんばったこと

これまでがんばって取り組んできたことを自分なりに解釈して答えることで、人間性だけでなく将来性も判断されます。ボランティア活動やサークル活動など、自分が夢中になって励んできたことで得たもの、それを将来にどのようにつなげたいか説明できるといいでしょう。

長所や短所(自己分析力)

自分を俯瞰して見られるかどうかは、医師となる際に必要な要素のひとつでもあります。「長所」は医師として役立てる部分を、「短所」については単に述べるだけでなく、それを克服していくために努力中だということもあわせて伝えましょう。

入学後に勉強したいこと

面接官

この質問の回答としては、将来のプランについて具体的に考えているかどうかがポイントになります。医療のどの分野の医師を目指したいのか、この大学だからこそ学びたい研究ジャンルなどを答えましょう。

理想的な医師について

こちらも、受験生の将来性や熱意が判断される質問となります。臨床医や研究医など進みたい希望や、興味のある診療科などについて答えましょう。

社会問題についての意見

受験生が現代社会で問題になっている事柄について、他人事ではなくきちんと考える人間であるかどうかが判断されます。内容的には医療系のみならず、いじめや高齢化などその他の社会問題についてでもOKです。その問題の背景も知っておき、どのような解決法があるのかなどを答えられると良いでしょう。

親の職業(私立大学医学部)

私立大学の場合には、親が医師である場合も多いようです。ただし、親が医師ではない場合でも、それが理由で不合格となることはありません。

併願校の有無(私立大学医学部)

難関と言われる医学部受験では、併願は珍しくありませんので、正直に伝えてOKです。ただし、「滑り止めで受験しました」といったネガティブな説明は、意欲が少ないと受け取られますので避けましょう。

医学部面接での注意点は3つ

チェックリストとペン

こちらでは、医学部面接で押さえておきたい注意点を3つご紹介します。

医学部面接の注意点①服装

現役の高校生は、制服があれば制服を着用しましょう。制服がない、浪人生であるという場合には、リクルートスーツ的な装いを心がけてください。誠意と意欲が伝わるよう、華美な服装は避けるのが無難です。

医学部面接の注意点②話し方

医師を目指すためにも、視線や態度で落ち着いた印象を伝えるようにしましょう。入室時や退室時の挨拶「失礼します」は基本中の基本です。また、面接はどうしても緊張するものですが、質問内容に対して的確な回答ができるよう、まずはしっかり聞くことが大切です。

医学部面接の注意点③ニュースに敏感になっておく

面接対策として、世界的に話題になっているニュースについては知っておくようにしたいもの。医療系ニュースに関しては、各都道府県の保健医療計画に目を通しておくようにしましょう。いずれにしても、世論の多数派の意見に惑わされず、自分の意見を言えるようにしておくことが大切です。

まとめ

医学部受験では、医師となる人の人間性についても判断されることになります。学力の高さだけではなく、「面接」での受け答えも合格への重要な要素となりますので、医学部面接ならではの質問内容を把握しておき、しっかりと対策を練っておきましょう。

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