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2023年10月12日

医者になるには?医者という職業に就くためのステップや知っておきたいポイントを解説します

受験勉強をする学生

医者になるには?医者という職業に就くためのステップや知っておきたいポイントを解説します

「将来医者を目指している」という受験生にとって、医者になるために踏まなくてはならないステップや難易度などを知っておくことは重要です。何年間も勉強をしていく、ということは聞いていても、具体的にかかる年数についてはよくわからないという人も多いかもしれません。

今回は、医者になるにはどんなステップを踏む必要があるのか、また医学部に合格するために知っておきたいポイントについても解説していきます。

医者になるには医学部への入学が必須

医者を目指す場合、まずは医科大学、大学医学部といった医学を専門的に学ぶことができる大学へ入学する必要があります。医学部での6年目に医師国家試験を受験し合格したら、臨床研修病院にて研修医として2年以上の実地経験を積むことになります。その後、晴れて医者として認められます。

医者になるための4つのステップ

①   医学部に合格

②   大学の医学部で6年間勉強

③   医師国家試験に合格

④   臨床研修医として2年以上勤務

晴れて医師となり、多彩なキャリアを積んでいく

それでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきましょう。

ステップ①医学部に合格する

合格者番号の表

日本全国には、医学を学べる大学が国公立・私立大学を合わせて80校ほどあります。たくさんあるようで実は数自体は少ないですので、合格倍率はどうしても高くなります。医学部の場合は勉強期間が6年間となることもあり、一般的な学部よりも学費総額は高くなることを知っておいてください。国公立大学よりも私立大学の医学部はより高くなります。

ステップ②大学の医学部で6年間勉強する

医学部では、次のような流れで医学を学んでいくことになります。

  •  1~3年次:一般的な教養科目や医学基礎を学ぶ
  •  3~4年次:OSCEとCBT(臨床実習前の共用試験)を受ける
  •  4~6年次:医学の専門教育を本格的に学ぶ
  •  6年次秋頃:卒業試験に合格する

OSCEとCBTはどちらも、基本的な臨床能力を評価するためのテストになります。OSCEは実技テスト、CBTはパソコンでランダムに問題が出される知識テストです。共に参加型臨床実習に入る前におこなわれます。合格基準は各大学で異なります。

ステップ③医師国家試験に合格する

卒業試験の合格者には、医師国家試験の受験資格が与えられます。試験は年1回のみで、日程は毎年2月上旬、合格発表は3月中旬あたりです。合格率は新卒者・全体共に90%以上であり、ちなみに2023年2月の試験では全体で91.6%となっています。

医師国家資格では、さまざまな出題がある中でも倫理観・人権などについての問題に正解することが重要視されています。これらについての問題に一定数以上不正解となった場合は不合格になりますので、注意しましょう。

ステップ④臨床研修医として2年以上勤める

医師国家試験に無事合格したら、すぐに正規の医師として勤務できるようになるわけではありません。医師法により、医科大学や医学部のある大学に付属する病院または厚生労働大臣指定の病院にて2年以上の臨床研修を受ける必要があります。

これは初期研修と呼ばれるもので、2004年より必修化されています。初期研修ではさまざまな専門分野で実際に研修医として実績を積み重ねていきます。

必須である2年以上の臨床研修を修了した後は、特定の専門医を目指してさらに研修プログラムに参加するなど、個々の希望にそってキャリアアップをしていくことになります。

医学部に合格するために知っておきたいポイント

勉強するノートとペン

医者になるためのファーストステップである「医学部合格」を実現するためにも、次の2つのポイントを押さえておきましょう。

医学部の入試は難易度が高め

他の学部に比べると、医学部への合格は倍率だけでなく、難易度も高いといわれています。国公立大学の一次試験であり、多くの私立大学も利用している大学入学共通テストでは、全体の8~9割以上の点数獲得が求められます。

医学部受験の特徴とは

高いといわれる医学部の授業料をなるべく抑えたい場合、難易度は上がりますが国公立大学の医学部を狙うのがおすすめです。一次試験として共通テストを受けることになりますが、6教科と科目数が多い上に、理数系科目だけではありませんので、受験勉強は必死にがんばらなくてはなりません。

私立大学の医学部を受験する場合は理数系科目が主となりますが、その分範囲が広くなります。また、面接試験が必須の大学も多いことを覚えておきましょう。

まとめ

医者になるには、まずは医科大学や医学部のある大学に進学する必要があります。医学部への合格は難易度が高いことで知られていますので、予備校や塾の助けを借りるのも手です。医学部での授業料は高いですので、入学後のお金のことも考えて、予備校や塾は賢く利用しましょう。

志学塾では医学部英語の受験対策にも力を入れております。医学部への受験を考えている場合はお気軽にお問い合わせください。