受験情報
2023年10月13日

大学受験対策として効果的な英語の勉強法とは

英単語の勉強をする手元

大学受験科目としての「英語」は、一部の選抜方法を除いて、ほとんどの学部の入試に関わっている科目です。そのため、英語が得意な人にとっては大学受験で有利になるものの、逆に苦手な受験生は避けて通ることが難しいため、なんとか克服しておきたいところです。

今回はそんな「大学受験科目の英語」について、効果的な勉強法を解説していきます。

大学受験の英語科目は、勉強の順番が重要

英語が苦手という人は、英語の勉強法を間違えていることが多いようです。英語は難しいという先入観からか「どこから手をつけたらいいのかわからない」という人もいるでしょう。

しかし、単語の並べ方の自由度が高くて漢字やカタカナなど単語の種類の多い日本語に比べると、英語は文法も単語もシンプルです。そこで、勉強の順番を守れば、英語は習得するのにそれほど難しくない言語であるともいえるのです。

①最初に「英単語と文法」を押さえておくことが大切

文章における文法は、日本語では「主語+目的語+動詞」となりますが、英語では「主語+動詞+目的語」となり、単語の並び方が異なります。これが文法の違いです。まずはこのような文法の違いに注目し、しっかり脳内に癖をつけるようにすることが、英語の勉強法の第一歩です。

そして、単語の意味がわからなければ文章の内容を把握できませんので、英単語の語彙をできるだけ増やしていきます。英語の文法理解と語彙を増加する方法は、とにかく「暗記」です。この2つをがっちり叩き込むことが、大学受験英語の基本となります。

②英単語と文法を押さえたら長文読解へ進む

英単語と文法の形式が頭に入ったら、長文読解への道が開かれます。1文の解釈はできるようになっているはずですので、それを積み重ね、複数の文章で構成されている長文を読解していきましょう。訓練しつづけることで、長文の内容を正確に把握でき、しかも早く読めるようになっていきます。

大学受験英語の勉強の具体的なコツとは

英語の勉強をネイティブの先生に教わる男子学生

こちらでは、英語が苦手な人にぜひ知っておいてもらいたい「大学受験における英語の勉強法の具体的なコツ」を解説します。焦らず順番を守って勉強をしていけば、英語が苦手だという気持ちも薄れていくはずです。

英単語を押さえるコツ

日本語に比べると英単語はシンプルで絶対的な数が少ないため、1つの英単語で複数の意味があるものが多いのが特徴です。反意語・同意語などまで情報が書かれている参考書なども多いですが、一気に覚えようとすると頭が働かなくなりますので、「1単語で1意味」を押さえることからはじめていきましょう。

また、覚える区切りは「英単語10個」よりも「通学のスキマ時間30分間」などに設定した方が、気負わず続けていくことができます。

文法を押さえるコツ

英語の文法は、数学でいえば「公式」です。文法を知っておくことで、文章の意味を把握することができます。さらには、自分の言葉で友人などに説明できるまで発展させることが目標となります。

英語の文法で出題されることが多い単元は、「時制」「比較」「動名詞」「助動詞」「分詞」「関係代名詞」「仮定法」の7つです。それぞれの英単語の並び方のルール(仕組み)を覚えるのが基本となります。まずは例文をそのまま丸暗記することからはじめ、次に自分でも例文作りに挑戦してみましょう。

長文読解のコツ

ある程度の数の英単語を身につけ、出題されることが多い文法の7単元を覚えたら、長文読解に進みます。大学入試での長文読解では、直近で話題になっているような時事問題について出題されることも多いです。

大学入試の英語の長文問題ともなると、1文がとても長くなっているなどボリューミーであることも少なくありません。その際に便利なのが、その中のS(主語)と主となるV(動詞)を見つけることです。Sと主Vの間にスラッシュ(/)を入れておくと、全体的な内容を把握しやすくなります。

ボリュームのある文章の塊を相手にする際にポイントとなるのが「速読」です。たとえば、文法が理解できていれば、文章全体の意味をなんとなくでも把握できますので、もし意味がわからない単語があったとしてもいちいち立ち止まらずにいったん全部に目を通してみましょう。この訓練を繰り返すことで、長文読解もそれほど怖くなくなってきますのでオススメです。

志望大学によってはリスニングや英作文の勉強も必要

英作文を書く学生の手元

英語のリスニング対策は「とにかく何度も聞いて書き出すこと」です。最初は簡単な英文や、好きな映画のワンシーンなどで構いませんので、聞き取って英文として書き出してみましょう。聞き取れない単語や文章があれば、答えや日本語字幕で意味を確認します。これを繰り返すことで耳が慣れていきますので、聞いたことのある熟語や単語にも気が付きやすくなります。

英作文を出題する大学では、過去問でその傾向を知ることができます。大学受験での英作文対策としては、過去問をチェックすることが欠かせません。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れていきましょう。

まとめ

大学受験では、ほとんどの場合で「英語」は避けて通れない教科です。しかし、英語の文章の仕組みはシンプルですので、ルールを覚えて語彙量を増やせば、長文読解でも点数を取れるようになる可能性は高いでしょう。英語が苦手だと感じている受験生は、ご紹介した順番で英語を勉強していってみましょう。

志学塾では大学受験における全教科に対応していますが、英検や小論文対策、医学部の英語対応も行っています。自分での勉強に、さらにプロ講師による指導で志望校合格を勝ち取りましょう。