文系必見!大学入学共通テストの科目選択で失敗しないルールとは?
大学受験の成功のカギのひとつが、大学入学共通テストの科目選びです。早い段階から受験する科目を選んでおき、対策をスタートさせましょう。今回は、大学入学共通テストの科目選びにおいて失敗しないルールを3つ紹介します。共通テストの内容にも触れていくので、大学受験を控える受験生や保護者の方はぜひ参考にしてください。
大学入学共通テストとは?
大学入試には、大きくわけて以下の3種類があります。
- 一般選抜:学力検査で判断する入試方法
- 推薦型選抜:高校の成績や内申点、部活の成績などで判断する入試方法
- 総合型選抜:小論文や面接など総合的な視点で判断する入試方法
大学入学共通テストは上記の「一般選抜」において、基礎的な学習の達成度を判断するために用いられるテストです。大学によって求めている学習の達成度は異なり、大学入学共通テストの点数によって大学の合否が決まるといっても過言ではありません。
国公立大学では、大学入学共通テストの受験が必須です。私立大学でも、共通テストの成績を活用する「共通テスト利用方式」を採用している大学が多いため、ほとんどの受験生が共通テストを受験するといえます。
大学入学共通テストはマークシート方式であり、どの大学を受験する人も同じ内容のテストを受けます。同一日程で一斉におこなわれるため、受験機会が一度しかないのが特徴です。
大学によって必要な科目は異なる
大学入学共通テストは、以下の6教科30科目から最大9科目を受験できます。
<令和5年度の共通テストの場合>
教科 |
科目 |
選択方法 |
配点 |
---|---|---|---|
国語 |
・国語 |
|
200点 |
地理歴史 |
・世界史A ・世界史B ・日本史A ・日本史B ・地理A ・地理B |
地理歴史、公民の10科目の中から最大2科目を選択する(同一名称の選択は不可) |
100点/1科目 |
公民 |
・現代社会 ・倫理 ・政治、経済 ・倫理、政治、経済 |
||
数学① |
・数学I ・数学Ⅰ、A |
2科目の中から1科目を選択する |
100点 |
数学② |
・数学Ⅱ ・数学Ⅱ、B ・簿記、会計 ・情報関係基礎 |
4科目の中から1科目を選択する |
100点 |
理科① |
・物理基礎 ・化学基礎 ・生物基礎 ・地学基礎 |
理科①、②の8科目の中から以下の方法で選択する A:理科①から2科目 B:理科②から1科目 C:理科①から2科目及び理科②から1科目 D:理科②から2科目 |
100点/2科目 |
理科② |
・物理 ・化学 ・生物 ・地学 |
100点/1科目 |
|
外国語 |
・英語 ・ドイツ語 ・フランス語 ・中国語 ・韓国語 |
5科目の中から1科目を選択する |
英語:リーディング100点、リスニング100点 その他:200点 |
文系の場合の、国公立大学・私立大学でよく見られる科目選択例は以下のとおりです。
国公立大学の場合
国公立大学の文系学部の場合、以下の組み合わせで受験するケースが多く見られます。
- 国語
- 地理歴史、公民から2科目
- 数学Ⅰ、A
- 数学Ⅱ、B
- 理科①から2科目
- 英語
国公立大学の場合、共通テストに加え大学独自の二次試験の合計点で合否が判断されることが一般的です。多くの大学で6教科8科目以上の受験を指定されるため、文系であっても数学や理科を受験しなければいけません。
地理歴史、公民や理科は得意な科目が人によって大きく異なるため、自分に合った科目を選択することが大切です。ただし、公民と理科は共通テストでのみ出題されることが一般的なので、時間をかけずに高得点を狙いやすい「倫理」や「現代社会」、「地学基礎」や「生物基礎」の選択が無難です。
私立大学の場合
私立大学の文系学部の場合、以下の組み合わせが基本的なイメージです。
- 国語
- 地理歴史、公民 or 数学Ⅰ、Aから1科目
- 外国語
基本的に3教科3科目の受験が一般的です。大学や学部によっては、数学の受験を認めていないところもあるので注意しましょう。
共通テストの科目選びで失敗しないルール3選
大学受験を大きく左右する共通テストでは、科目選びが重要です。ここからは、共通テストの科目選びで失敗しないルールを3つ紹介します。
- 目指す学部に沿った科目を選ぶ
- 学校で勉強している科目を選ぶ
- 効率よく勉強できる科目を選ぶ
目指す学部に沿った科目を選ぶ
せっかく長い時間をかけて勉強するなら、将来的に役立つ科目を選びたいですよね。たとえば私立文系の場合、地理歴史、公民の中から1科目を選ぶ際は学部に沿った科目を選ぶようにしましょう。
文学部や国際学部の場合は、歴史の知識が必要になるので、世界史や日本史を勉強すれば大学の授業にも役立ちます。法学部や経済学部、経営学部の場合は、倫理や政治、経済科目の関連性が高いです。受験する大学の授業を参考に、活用できそうな科目を選びましょう。
学校で勉強している科目を選ぶ
範囲の広い大学受験勉強は、できるだけ効率的におこなうことが大切です。効率的に勉強するためにも、学校で勉強している科目を選びましょう。学校で勉強していると基礎が身についているため、一から基礎を勉強しはじめる必要がありません。
長い時間をかけておこなう受験勉強は、高いモチベーションを維持することも重要です。苦手な科目を選ぶよりも、好きな科目から候補をあげることで楽しく受験勉強をすることができます。
効率よく勉強できる科目を選ぶ
科目の組み合わせによっては、効率よく勉強できるものもあります。たとえば、地理歴史、公民には別科目でも重複する内容があるため、国公立大学の文系の人は「日本史と政治、経済」や「世界史と倫理」の組み合わせがオススメです。
自分の得意分野から科目を選ぶこともできます。暗記が得意な人は日本史や世界史などの科目を、理解するのが得意な人は倫理や地理などの科目を選ぶことで、効率のいい受験勉強が叶います。
まとめ
大学入学共通テストは、大学受験の合否を左右する重要なテストです。共通テストには6教科30科目があり、大学や学部によって指定された複数科目を受験します。基本的に科目は選択できるものが多いため、今回紹介した3つのルールを参考に点を取りやすい科目を選びましょう。
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