【私立大学】医学部の偏差値ランキングを解説します
医学部の受験を考える場合、まずは国公立大学と私立大学でどちらを受験するか迷う人は多いです。私立大学にいたっては、国公立大学の医学部の滑り止めとして、または初めから私立大学の医学部に照準を絞って受験勉強を進めていく人もいるでしょう。
今回はそんな悩みを持つ受験生や保護者の方へ、私立大学の医学部受験について、次の内容を解説していきます。
- 医学部における国公立大学と私立大学の違い
- 私立大学の医学部偏差値ランキング
- 私立大学の医学部に合格するポイント3つ
同じ医学部でも私立大学と国公立大学はここが違う!
医学部といっても、私立大学と国公立大学では主に次の4点が違います。
- 私立大学は医学部に特化しているところが多い
- 入試方法の違い
- 学費
- 倍率
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
私立大学は大学自体が医学部に特化しているところが多い
医学部に注目してみると、国公立大学では数あるさまざまな学部の中のひとつとして存在しています。しかし私立大学の場合には「医学部のみ」であったり、大学付属の病院が併設されていたりする形が多いのが特徴です。
入試方法もこんなに違う
私立大学の医学部入試では、主に英・数・理という3教科が試験科目となっていて、マーク式であることが多いです。一方の国公立大学の医学部入試では、一次試験として共通テスト(5教科)の受験が必須となっています。また、二次試験は記述式の問題であることが多いです。
学費は私立大学の医学部のほうが高い
学費についても私立大学と国公立大学では開きがあり、医学部に特化した私立大学の方が学費は高くなります。6年間で考えると大きく差が出てきますが、奨学金貸与も可能であったり、学費を下げる私立大学もあったりします。まずは志望大学の学費情報を確かめてみてください。
【医学部6年間の学費の違い】
- 私立大学の医学部…約2,000万~3,000万円(約400万円/1年間)
- 国公立大学の医学部…約300万~400万円(約90万円/1年間)
倍率は私立大学の医学部のほうが高い
直近の医学部の入試倍率を見てみましょう。国公立大学よりも私立大学の医学部のほうが、倍率が高いことがわかります。
【医学部の倍率(2023年度)】
私立大学 |
国公立大学 |
---|---|
平均約16.5倍 |
平均約3.4倍 |
|
|
私立大学の医学部偏差値ランキング
特色ある私立大学の医学部受験では、早めに各大学の偏差値を知っておくことも大切です。偏差値ランキングで自分に合う大学の目星をつけておきましょう。
【私立大学医学部の偏差値ボーダーラインランキング】
偏差値 |
大学名 |
都道府県 |
受験教科数 |
---|---|---|---|
72.5 |
慶應義塾大学 |
東京都 |
4 |
順天堂大学 |
東京都 |
4 |
|
70.0 |
東京慈恵会医科大学 |
東京都 |
4 |
日本医科大学 |
東京都 |
4 |
|
67.5 |
大阪医科薬科大学 |
大阪府 |
4 |
東北医科薬科大学 |
宮城県 |
4 |
|
自治医科大学 |
栃木県 |
4 |
|
昭和大学 |
東京都 |
4 |
|
東海大学 |
神奈川県 |
3 |
|
東京医科大学 |
東京都 |
4 |
|
東邦大学 |
東京都 |
4 |
|
日本大学 |
東京都 |
4 |
|
関西医科大学 |
大阪府 |
4 |
|
産業医科大学 |
福岡県 |
4 |
|
65.0 |
国際医療福祉大学 |
栃木県 |
4 |
杏林大学 |
東京都 |
4 |
|
帝京大学 |
東京都 |
3 |
|
愛知医科大学 |
愛知県 |
4 |
|
藤田医科大学 |
愛知県 |
4 |
|
近畿大学 |
大阪府 |
4 |
|
兵庫医科大学 |
兵庫県 |
3 or 4 |
|
久留米大学 |
福岡県 |
4 |
|
福岡大学 |
福岡県 |
4 |
|
62.5 |
岩手医科大学 |
岩手県 |
4 |
獨協医科大学 |
栃木県 |
4 |
|
埼玉医科大学 |
埼玉県 |
4 |
|
北里大学 |
神奈川県 |
4 |
|
東京女子医科大学 |
東京都 |
4 |
|
聖マリアンナ医科大学 |
神奈川県 |
4 |
|
金沢医科大学 |
石川県 |
4 |
|
60.0 |
川崎医科大学 |
4 |
参考:2023年度入試難易予想ランキング表(私立大)|河合塾
私立大学の医学部に合格するポイントとは
私立大学の医学部合格を狙う受験生にオススメしたい勉強法は、次の3つです。
- 基礎問題をしっかり押さえておく
- 英数理の勉強に心血を注ぐ
- 受験科目数が少ない分、広い範囲を勉強する必要がある
私立大学の医学部入試では、マーク式が主流となっています。複数の選択肢の中から時間をかけずに正しい答えを導き出すためには、基礎問題をしっかり頭に叩き込んでおくことが必要です。
また、入試科目は英数理という3教科であることが多いため、一見大変ではない印象を持つ人もいるかもしれませんが、その分広い範囲からの出題となります。
数学はたくさん練習問題を解くことで、似た形式の問題に直面しても慌てなくなります。理科は暗記だけでなく計算も絡んできますので、徹底して覚えれば点数が伸びやすい教科だといえます。英語はコツコツと日々の勉強で、力をつけていくようにしましょう。
まとめ
同じ医学部であっても、私立大学と国公立大学では、入試方式だけでなく、学費や倍率も大きく異なります。私立大学の医学部合格を狙うなら、英数理の基礎問題を広く勉強するのがコツです。志学塾では、医学部入試で出題される特殊な英語問題の傾向や指導方法に熟知しているのが強みです。医学部受験をお考えの際には、ぜひお気軽にご相談ください。