受験情報
2023年11月08日

AO入試とはどんな受験方法?基礎知識や対策について徹底解説

受験票と鉛筆

大学入試は学力試験だけでなく、さまざまな方法で選考されます。そのうちのひとつの受験方法が、AO入試と呼ばれるものです。今回は、AO入試における基礎知識やほかの受験方法、AO入試で合格するための対策について解説していきます。学力試験以外の入試方法に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

AO入試とは

勉強をする手元

AO入試とは「アドミッションズ・オフィス入試」の略称であり、大学が提示するアドミッションポリシーと呼ばれる受け入れ方針に基づいた学生を選考する受験方法です。令和3年4月からAO入試の名称は変わり、現在では「総合型選抜」と呼ばれています。

総合型選抜(旧AO入試)は、大学が求める人物像に加え学力や判断力、主体性や協働性などの総合力で判断されます。国公立大学・私立大学どちらでも総合型選抜(旧AO入試)は採用されており、令和4年度では80%以上の大学で実施されています。

総合型選抜(旧AO入試)は一次選考と二次選考があるのが一般的で、基本的に一次選考は高校からの調査書や受験生の志望理由書などの書類選考です。一次選考に合格すると、小論文や面接で学生の人物像が評価されます。

AO入試以外の受験方法

大学入試には大きくわけて、3つの種類があります。

  • 一般選抜:学力検査で判断する入試方法
  • 推薦型選抜:高校の成績や内申点、部活の成績などで判断する入試方法
  • 総合型選抜(旧AO入試):小論文や面接など総合的な視点で判断する入試方法

具体的な受験内容は、大学や学部によってさまざまです。

一見同じように見える総合型選抜(旧AO入試)と推薦型選抜ですが、総合型選抜(旧AO入試)は推薦型選抜と違い高校の推薦は必要ありません。総合型選抜(旧AO入試)は大学受験資格があれば基本的に誰にでも受験資格があるので、推薦型選抜よりも多くの人が受験しやすい入試の種類だといえます。

AO入試の特徴

面接の様子

総合型選抜に名称が変わったAO入試の大きな特徴は、以下の3つです。

  • 大学のポリシーにあった学生を選ぶ
  • 学力では難しい大学にも入学できる
  • 出願条件は大学によって異なる

大学のポリシーにあった学生を選ぶ

総合型選抜(旧AO入試)の一番重要なポイントは、大学が求めるアドミッションポリシーに合った学生であるかどうかです。どんなに優れた学生でも、大学のアドミッションポリシーに合っていなければ選考されることはありません。大学のアドミッションポリシーはHPなどに記載されているため、誰でも気軽に確認することができます。

学力では難しい大学にも入学できる

総合型選抜(旧AO入試)は、学力よりも受験生の人間性や総合力が大きく評価されます。そのため、学力では届かないような大学にも合格できる可能性があるのです。ただし、そのぶん人気の高い大学では総合型選抜(旧AO入試)の志願者が増えるため、倍率が高くなる可能性もあります。

出願条件は大学によって異なる

総合型選抜(旧AO入試)の出願条件は、大学や学部によってさまざまです。基本的な出願条件は「大学のアドミッションポリシーに合致する学生」ですが、大学によっては高校での履修科目の指定や部活の成績、オープンキャンパスへの参加などが決められています。志望大学が決まれば、すぐに総合型選抜(旧AO入試)の出願条件を確認しましょう。

AO入試に合格するための3つのポイント

勉強道具を見ちながら空を眺める高校生

AO入試に合格するには、一般選抜のようにテスト対策をするだけではいけません。ここからは、AO入試に合格するための3つのポイントを紹介していきます。

  • 自己分析を徹底的におこなう
  • 自分とマッチする大学を選ぶ
  • 自己PRと志望動機を伝える力をつける

自己分析を徹底的におこなう

AO入試対策に必要なことは、まずは徹底的に自己分析することです。AO入試では志望動機が必ず求められるため、将来どんなことがしたくて何を大学で学びたいかを明確にしなければいけません。そのため、自分が興味のある分野や今まで熱中したことなど自分の経験を振り返り、将来像を考えてみましょう。

面接では自己PRの場面もあるので、自分の長所や強みを洗い出しておくことも重要です。長所や強みを説明するエピソードを交えると、より説得力が増し伝わりやすくなります。

自分とマッチする大学を選ぶ

AO入試では、大学が提示するアドミッションポリシーに合致している必要があります。自己分析で明確になった自分の人間性と、大学が提示するアドミッションポリシーを比較してみましょう。合致する部分があれば、AO入試に合格できる確率が高くなります。ただし、自己分析で明確になった将来像を叶えることができる大学を選ぶことが重要です。

自己PRと志望動機を伝える力をつける

自己分析の際に洗い出した自己PRや志望動機は、うまく伝わらなければ意味がありません。そのため、内容を伝える力を身につける練習をしましょう。自己PRや志望動機は、端的にわかりやすく自分の言葉で伝える必要があります。実際にロールプレイング形式で練習することで、伝える力が身につきます。

まとめ

AO入試は今では総合型選抜と呼ばれ学力テストではなく、小論文や面接などで総合的な観点から評価される受験方法です。大学が求める学生像であるアドミッションポリシーが重要視されるため、学力が高くなくても総合的に評価されれば合格することもあります。今回紹介した3つのポイントを参考に、AO入試にチャレンジしてみましょう。

総合力で判断されるAO入試であっても、学力が求められることもあります。AO入試だけでなく一般選抜などの学力テスト対策は、「志学塾」にお任せください。プロの講師が完全なマンツーマンで指導するため、効率の良い受験勉強が叶います。まずは、無料学習相談からお待ちしております。