新大学群「SMART」について知っておこう

キャンパスを歩く大学生2人

大学受験や就職の際に、大学の偏差値を示す指標のひとつとして長い間使われてきたものに「MARCH」があります。しかし、近年ではそれが「SMART」という新しい大学群に置き換わってきていることをご存じでしょうか。

今回はそんな新大学群の「SMART」について、含まれる大学や難易度など詳細を解説していきます。

「SMART」とは

SMARTを一口にいうと、「新しくできた難関私立大学群の総称」です。今まで長い間使われてきてなじみ深かったMARCHは、なぜ古いといわれるのでしょうか。実は、MARCHに含まれる大学の難易度に大きな開きが出てきたためなのです。

大学群MARCHは、明治、青山学院、立教、中央、法政という5つの大学のことを指します。以前は同等程度の難易度だったものの、最近では学部にもよりますが、次のようにおおよそ二分化されてきたのが現実です。

そこで、最新の難易度を用いた新しい大学群として「SMART」が編み出されました。予備校や塾などで使われているのを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

上智大学の校舎が見える東京の風景

新大学群のSMARTという名称は、上智大学（Sophia）のS、明治大学のM、青山学院大学のA、立教大学のR、東京理科大学のTというそれぞれの頭文字を並べたものです。難易度は次のような順番になります（2023年1月時点）。

【SMART文系学部の難易度ランキング】

【SMART理数系学部の難易度】

では、他の大学群と比べて、SMARTはどのくらいのレベルに位置するのでしょうか。学部にもよりますが、偏差値の平均を取ってみると、次のように「早慶上理ICU」と「MARCH」の間あたりに入るようです。

授業を受ける大学生

それでは、SMARTに含まれる大学について、それぞれがもつ特徴をご紹介していきましょう。

カトリック系の大学で、文、神、外国語、総合人間科学、総合グローバル、国際教養、法、経済、理工という9つの学部、29学科があります。国際色豊かな校風と、女子学生が多いことで知られています。

バンカラのイメージが強かった明治大学ですが、最近では近代的な印象が普及しているようです。文、法、商、政治経済、経営、情報コミュニケーション、国際日本、理工、農、総合数理という10学部と29学科があります。就職実績が高いことでも知られています。

キリスト教の大学であり、学部や学科によらず幅広い教養が学べる「青山スタンダード」というシステムが有名です。文、教育人間科学、経済、経営、法、総合文化政策、国際政治経済、社会情報、地球社会共生、コミュニティ人間科学、理工という11学部と26学科があります。

こちらもミッション系の大学で、充実した留学制度があるのが特徴です。文、異文化コミュニケーション、経済、経営、社会、法、観光、コミュニティ福祉、現代心理、スポーツウェルネス、理という11学部と27学科があります。就職に強い経済学部と経営学部が人気です。

高い社会的評価をもつ東京理科大学には、理第一、工、薬、創域理工、先進工、経営、理第二（夜間）という7つの学部と33学科があります。就職に強い大学としても知られており、理系学部だけでなく文系学部もありますので、ぜひチェックしてみましょう。

SMARTは、MARCHに代わる新しい私立大学群です。他の大学群と合わせた難易度ランキングでは、早慶上理ICUに次いで第4位にランクインすると考えてください。志学塾ではSMARTをはじめ、一流大学への合格実績が多数あります。プロ講師の完全個別指導で、SMARTへの合格を一緒に目指しましょう！