受験情報
2023年10月21日

医学部を受験するにはどの科目が必要?国公立・私立別に解説

大学の本と受験票

大学受験は学部によって入試の傾向が異なるため、目指す学部の傾向を踏まえた対策が必要です。特に医学部はほかの学部と比べると特徴や受験科目に違いがあるため、医学部専用の受験対策をしましょう。今回は、受験における医学部の特徴や医学部受験に必要な科目を国公立・私立別に解説していきます。

医学部受験の特徴

医学部受験には、大きく3つの特徴があります。

  • ほかの学部よりも合格ラインが高い
  • 受験科目数が多い
  • 国公立と私立で科目が異なる

ほかの学部よりも合格ラインが高い

医学部はほかの学部よりも合格ラインが高く設定されているため、ほとんどの大学の医学部受験には高い学力が必要です。文部科学省の調査によると、2022年の医学部受験において平均合格率が男子14.2%・女子13.1%と極めてハードルが高いことがわかります。

受験科目数が多い

医学部受験は、ほかの学部よりも科目数が多いことも特徴のひとつです。国公立大学の場合は、共通テストにおいて5教科7科目を必ず受けなければいけません。医学部に合格するにはすべての科目で80%を取る必要があるといわれており、医学部受験の難しさがわかるでしょう。私立大学の場合も3教科4科目の受験が必要なケースが多く、学力テストだけでなく小論文が求められることも多いです。

国公立と私立で科目が異なる

ほかの学部と同じく、医学部も国公立大学と私立大学では受験科目が異なります。そのため、早い段階で国公立と私立のどちらを狙うかを決め、それに沿った学習計画を立てることが大切です。大学によっても入試傾向が異なるため、志望大学はできるだけ早く決めておきましょう。

【国公立大学編】医学部受験に必要な科目一覧

受験勉強をする高校生

国公立大学の医学部受験の場合、一次試験である大学入学共通テストで合格点に達すれば、二次試験に進むことができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

一次試験の場合

国公立大学の医学部を受験する場合、一次試験である共通テストでは以下の5教科7科目の受験が基本です。

教科

科目

国語

・国語

地理歴史、公民

・世界史B

・日本史B

・地理B

・倫理、政治・経済

から1科目を選択

数学

・数学IA

・数学Ⅱ、B

理科

・物理

・化学

・生物

から2科目を選択

英語

・英語

 

ただし、地理歴史、公民や理科は、大学によって選択できる科目が異なります。大学によっては理科で地学が選べたり、地理歴史、公民で現代社会や倫理のみが選べたりするので、志望する大学の特徴を確かめておきましょう。

二次試験の場合

国公立大学の二次試験は、前期と後期の2つの日程があります。前期日程の多くは筆記試験と面接であり、筆記試験は以下の3教科4科目の受験が一般的です。

教科

科目

数学

・数学IA、ⅡB、Ⅲ

理科

・物理

・化学

・生物

から2科目を選択

英語

・英語

 

ただし、大学によっては理科の科目に制限があったり、国語が追加されたりするなど違いがあります。それにより受験対策が異なるため、志望大学の特徴を前もって理解しておきましょう。

国公立大学の二次試験における後期日程では、面接や小論文が一般的です。面接形式は個別形式からディベート形式などさまざまなので、志望大学の特徴を把握しておきましょう。大学によっては、後期日程でも学力テストが課されるケースもあります。

【私立大学編】医学部受験に必要な科目一覧

試験の解答用紙

私立大学も国公立大学と同じように、一次試験で合格したあとに二次試験に進むことができます。ただし、一次試験は共通テストとは限らず、大学別の個別試験で学力が判断されることもあります。

一次試験の場合

私立大学の一次試験は、大学入学共通テストを利用するかしないかで科目が異なります。共通テストを利用しない大学別の個別試験の場合、必要な科目は以下の3教科4科目が基本です。

教科

科目

数学

・数学IA、ⅡB、Ⅲ

理科

・物理

・化学

・生物

から2科目を選択

英語

・英語

 

ただし、一部の大学では理科が1科目だけだったり国語が選択できたりと幅があります。志望大学にこだわりがない場合は、受験科目から大学を決めるのも手段のひとつです。

共通テストを利用する大学の場合、一次試験の受験に必要な科目は国公立大学と同じ5教科7科目が基本です。

教科

科目

国語

・国語

地理歴史、公民

・世界史B

・日本史B

・地理B

・倫理、政治・経済

から1科目を選択

数学

・数学IA

・数学Ⅱ、B

理科

・物理

・化学

・生物

から2科目を選択

英語

・英語

 

ただし、大学によっては教科や科目数が大きく異なることもあるため、前もって確認しておくことが重要です。共通テストを利用している私立大学の医学部は、半数ほどだといわれています。

二次試験の場合

小論文の用紙

私立大学医学部の二次試験では、小論文と面接を取り入れているところがほとんどです。大学によっては学力テストが課されるところもあるため、大学ごとに対策を徹底しましょう。

まとめ

医学部の受験は、ほかの学部よりも難易度が高く受験科目数も多いため、ハードルが高いという特徴があります。必要科目は大学によって異なり、国公立大学の場合は一次試験で5教科7科目の受験、私立大学で共通テストを利用しない場合は3教科4科目の受験が一般的です。一次試験だけでなく二次試験もあるので、テスト対策だけでなく面接や小論文など大学に合わせた対策をしましょう。

医学部受験を目指す人は、プロ講師が完全個別で指導する「志学塾」にお任せください。大手予備校以上の授業をマンツーマンで受けることができ、試験だけでなく小論文対策にも対応しています。まずは一度お気軽にご相談ください。