医学部受験の難易度とは?その理由と突破のコツを解説
「医学部入試は難しい」とよくいわれますが、どのくらいの難易度なのでしょうか。
今回は、医学部受験を考えている受験生に向けて、医学部入試の難易度が高いといわれる理由、国公立大学と私立大学の医学部入試についての難易度の違い、医学部入試を突破するコツ3つを解説していきます。
医学部受験はなぜ難易度が高いのか
医学部入試の難易度が高いのには、はっきりとした理由があります。
- 人気の高い学部のため
- 浪人してでも入りたい人が多いため
- 将来、難関の医師国家試験に合格するためにも入試レベルが高くなっている
主にこの3つが理由として挙げられます。では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
人気の高い学部のため
文学部、経済学部などさまざまな学部がある中でも、医学部はとくに人気が高い学部だといえます。医師という高い属性や年収、社会貢献度などを求める受験生が多い、ということになるでしょう。将来的には開業医としての道もありますので、キャリアアップの選択肢も広いという特徴があります。
人気のある学部であれば、募集人員に対して志望者数が多く集まりますので、必然的に倍率や難易度は高くなります。
浪人してでも入りたい人が多いため
医学部の合格者の特徴のひとつに「合格者のうち現役生は1/3程度」ということも挙げられます。医学部の合格者の3人に2人が、1回以上の浪人を経ていたり、他学部からの進路変更者や社会経験があったりする人なのです。
心身ともに大変な環境でチャレンジしている再受験者たちを相手に、医学部受験では戦わなければなりません。そのため、医学部受験はどうしても難易度が高くなるわけです。
将来、難関の医師国家試験に合格するためにも入試レベルが高くなっている
医師国家試験は、国家資格の中でも難関中の難関だといわれています。医学部に入学したら、最終的にこの医師国家資格に合格しなければ、医師としての将来図は描けません。医師国家資格に合格するためには、しっかりと医学の勉強についていく必要があります。
医師に求められる知識や経験を積み重ねていける基礎的な学力があるのかどうかが、医学部入試の時点でも試されると考えていいでしょう。
国公立と私立では医学部の難易度の種類が違う
一口に医学部といっても、国公立大学と私立大学では入試スタイルが異なります。そのため、難易度も当然異なりますので、対策法も変わってきます。
国公立大学の医学部の難易度とは
国公立大学では、原則として大学入学共通テスト(5教科7科目)を受験する必要があります。これが一次試験となり、医学部合格に際しては80%以上のスコアが求められます。それ以下の場合には「足切り」されることになり、二次試験の受験資格が与えられません。
また、国公立大学の医学部入試は二次試験もレベルが高く、偏差値65がボーダーだといわれています。二次試験でとくに偏差値の高い大学は、次のとおりです。
国公立大学 |
二次試験の偏差値 |
---|---|
|
72.5 |
|
70.0 |
参考:2023年度入試難易予想ランキング表(国公立大)|河合塾
私立大学の医学部の難易度とは
私立大学では共通テストの受験が原則必要ありませんが、最近では共通テストを導入する私立大学も増えてきています。あったとしても受験科目数は少ないのが特徴です。各大学独自の入試問題でも教科数は2~3教科と少ないですが、その分出題範囲が広くなります。倍率20倍以上はザラであり、合格のボーダーラインは偏差値65以上というところが多く、難易度は国公立に劣らず高めです。
私立大学の医学部入試でとくに偏差値の高い大学は、次のとおりです。
私立大学 |
偏差値 |
---|---|
|
72.5 |
|
70.0 |
参考:2023年度入試難易予想ランキング表(私立大)|河合塾
難易度の高い医学部入試を突破するコツは3つ
ここでは、医学部合格を勝ち取るためのコツを3つご紹介します。
①入試情報の多さが合格につながる
とくに現役生は、初めての医学部受験ということで多くの不安を抱える人が多いかもしれません。精神面を安定させて受験勉強に集中するためには、できるだけ多くの入試情報を集めて不安を減らしていくことです。私立大学の医学部の場合には、入試傾向がバラバラですので、事前にしっかり情報収集をおこなっておきましょう。
②より多くの時間を勉強に充てる覚悟を持つ
他学部よりも難易度が高い医学部受験では、勉強に充てる時間をよりしっかりと確保する必要があります。医学部受験を決めたなら、生活スケジュールを立て直し、試験日からの逆算で学習計画も立てて遂行していくのがオススメです。
③医学部への合格実績が高い塾・予備校に通う
入試情報の収集や出題傾向、過去問など、やはり受験生一人で集めるのには限界があります。その点で、医学部の合格実績が高い塾や予備校は大いに頼りになります。勉強の量だけでなく質も上げることができますので、塾や予備校の利用もひとつの手段として考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
医学部受験は、国公立・私立における入試スタイルは異なるものの、難易度はやはりどちらでも高めです。志望校の入試情報を逐一チェックしつつ、効率よく受験勉強をおこなっていくことが、合格のポイントとなります。
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