受験情報
2023年10月25日

医学部合格に必要な勉強時間はどのくらい?一日のスケジュール例も紹介!

カレンダーとノートとペン

ほかの学部と比べてハードルが高い医学部は、勉強時間を確保しなければ合格することができません。今回は、医学部の合格に必要な勉強時間について解説します。一日の勉強スケジュール例や、勉強量を増やすコツについても紹介するので、医学部を受験するすべての受験生と保護者の方はぜひ参考にしてください。

医学部の合格に必要な勉強時間

難易度の高い医学部に合格するためには、高校3年間で5,000時間以上の勉強時間が必要だといわれています。毎日勉強するとしても、5,000時間勉強するには一年間で毎日13時間以上の勉強時間が必要です。

学校にいきながら13時間もの勉強時間を確保するのは難しいため、医学部を目指す人は、高校1年生の頃から勉強時間を積み重ねることが求められます。ここからは、学年別に必要な勉強時間の目安を解説していきます。

高校1年生の場合

医学部を目指す高校1年生の平均勉強時間は、1日3時間以上・週20時間以上が目安です。平日・休日関わらず、毎日3時間以上は勉強時間を確保するように心がけましょう。

高校生活が始まったばかりの高校1年生は、新しい友達との時間や部活動などであまり勉強時間を確保できないかもしれません。しかし、高校1年生の頃から毎日勉強する癖をつけておくことで、3年間継続的に勉強することが容易になります。

高校2年生の場合

医学部を目指す高校2年生の平均勉強時間は、1日5時間以上・週30時間以上が目安です。しかし、学校や部活終わりに毎日5時間の勉強時間を確保するのは難しいですよね。そのため、平日の勉強時間は3時間程度にとどめ、はみ出た約10時間の勉強時間を休日に回す方法がオススメです。

高校1年生の頃に毎日の勉強に慣れている人は、休日に10時間勉強することも苦には思わないでしょう。高校3年生になると日頃から10時間近くの勉強が必要になるので、この段階から長時間の勉強に慣れることが大切です。

高校3年生の場合

医学部を目指す高校3年生の平均勉強時間は、1日6時間以上・週40時間以上が目安です。高2年生の頃と同様、平日に確保することができない勉強時間を休日に回すといいでしょう。しかし、高校3年生になると部活も引退を迎えるため、平日の勉強時間も確保しやすい時期となります。

平日は5時間程度、休日には8〜12時間の勉強時間を確保することで、医学部への合格の道が近づきます。移動などの隙間時間にも効率よく勉強して、可能な限り毎日勉強することを心がけましょう。

医学部受験生の勉強スケジュール例

夏期講習と書かれたカレンダーと勉強する高校生

ここからは、高校3年生の医学部受験生の勉強スケジュール例をご紹介します。受験は体のケアも大切であり、体調を崩してしまっては勉強時間の確保が難しくなります。体調を崩さないためにも、勉強時間だけでなく、睡眠時間や休憩の時間をしっかりと確保しましょう。

平日の場合

7時

起床

7〜9

朝の準備、移動

9〜15時半

学校

16時

帰宅

16〜19

勉強

19〜21

夕食、入浴

21〜23

勉強

23〜24

夜の準備、自由時間

24時

就寝

上記は、部活を引退した高校3年生の一日のスケジュールです。学校が終わったあと夕食までに3時間、夕食から就寝の間に2時間勉強することで、一日5時間の勉強時間が確保できます。ただし、3時間ぶっ通しで勉強を続けても集中力が切れるため、効率的ではありません。1時間ごとに5〜10分ほどのこまめな休憩をとり、集中しながら受験勉強をしましょう。

休日の場合

7時

起床

7〜8

朝の準備

8〜12

勉強

12〜13

昼食

13〜17

勉強

17〜19

自由時間、夕食

19〜23

勉強

23〜24

入浴、夜の準備

24時

就寝

休日は、3つの時間にわけて12時間の勉強時間を確保することができます。休日はつい遅くまで寝ていたくなりますが、毎日のスケジュールを崩さないためにも休日も平日と同じ7時頃には起床することを心がけましょう。4時間の勉強時間の間に、最低でも4回以上は5〜10分の休憩をとり、リフレッシュしてください。気分を変えるためにも、夕食までの勉強は家とは違う場所でおこなうこともオススメです。

医学部受験の勉強量を増やすコツ

チェックがかかれた付箋

医学部受験に合格するためには、ただ単に勉強時間を確保すればいいわけではありません。限られた勉強時間の中で最大限に勉強量を増やすことで、効率のいい受験勉強が叶います。ここからは、医学部受験において勉強量を増やすコツを3つ紹介します。

  • 科目ごとに重点する勉強時間を変える
  • 基礎を完璧にする
  • 勉強時間を区切ってスケジュールを立てる

科目ごとに重点する勉強時間を変える

医学部受験の効率的な勉強法は、科目ごとに勉強時間の比率を変えることです。国公立大学・私立大学どちらでも、医学部を受験するのに必須の教科は数学・理科・英語です。共通テストを受ける場合は国語や社会も受験しますが、医学部を受験する場合は上記の3つの強化を重点的に勉強しましょう。

数学と理科の科目は大学によって異なるため、早い段階で志望大学を決めておき対策をおこなうことが大切です。数学はIA、ⅡBは必須となり国公立大学を受験する場合は、二次試験で数Ⅲが求められます。

理科は物理、生物、化学から1〜2科目を選択するケースが多いです。その中でも化学は物理・生物と範囲が被っているところがあるため、化学が選択できる場合は重点的に化学を勉強すると、効率的に勉強を進めることができます。

基礎を完璧にする

医学部の問題はほかの学部よりも難易度が高いといわれており、応用問題も多く出されます。しかし、応用問題は基礎ができていなければなかなか解くことができません。とくに理解力が必要な数学や英語は、基礎を固めた上で応用問題に取り組むことが重要です。

高校1・2年の段階で基礎の部分を完璧に固め、高校3年生では応用問題や過去問題を重点的に取り組めるように勉強のスケジュールを立てましょう。苦手な教科は応用問題に進まず、苦手意識がなくなるまで基礎問題を繰り返し解くことがオススメです。

勉強時間を区切ってスケジュールを立てる

人間の集中力は、90分が限界だといわれています。3〜4時間の勉強時間を確保していても、ぶっ通しで勉強しては集中力が持たず非効率な受験勉強となってしまいます。1時間に一度は5〜10分程度の休憩時間をとり、こまめに勉強時間を区切ることが重要です。

しかし、勉強を進めていくと休憩を挟むタイミングが難しいですよね。そこで重要なのが、前もって一日の勉強スケジュールを立てることです。たとえば16〜19時に勉強時間を確保している場合は、以下のような具体的なスケジュールを立てて勉強を進めましょう。

16時〜1650

英語リスニング

16時50分〜17

休憩

17時〜1750

化学の過去問題

17時50分〜18

休憩

18時〜1850

Bの応用問題

上記の例では50分の勉強と10分の休憩を繰り返していますが、人によって集中力が持つ時間は異なります。自分の集中力が続く時間を理解し、それに沿ったスケジュールを立てましょう。週ごとに学習目標を立て、段階的に受験勉強をするのがオススメです。

まとめ

ハードルが高い医学部受験には、3年間で5,000時間以上の勉強時間が必要だといわれています。高校1年生の頃から毎日継続的に勉強する癖を身につけ、今回紹介したスケジュール例を参考に毎日の勉強時間を確保しましょう。

自宅で勉強時間を確保するのが難しいという人は、学習塾の利用もオススメです。プロ講師の完全個別指導が叶う「志学塾」は、大手予備校以上の授業をマンツーマンで受けることができます。医学部受験にも対応しているため、勉強時間を作りたい人はお気軽にご相談ください。