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2023年11月02日

総合型選抜とは?特徴や選考方法・AO入試との違いを徹底解説!

タブレットで勉強する男子高校生

大学受験にはいくつかの種類があり、そのひとつが総合型選抜と呼ばれる受験方法です。総合型選抜は一般的な大学受験である学力テストとは違った種類のため、特徴を把握して入試に臨む必要があります。今回は、総合型選抜の特徴や選考方法、AO入試との違いを解説していきます。

総合型選抜の特徴

総合型選抜は、主に3つの特徴をもつ入試方法です。

  • 大学のアドミッションポリシーが重要視される
  • 学生の総合力が判断される
  • 合格基準は大学によって異なる

大学のアドミッションポリシーが重要視される

総合型選抜は、大学のアドミッションポリシーにマッチした学生を選ぶための入試方法です。アドミッションポリシーとは、大学の教育理念や目的に応じて各大学が定める入学者の受け入れ方針のことです。学生の人物像と大学のアドミッションポリシーがマッチしているのか、さまざまな選考方法で一人一人丁寧に評価されます。

アドミッションポリシーは基本的に大学のホームページに掲載されているため、志望する大学がどのような人材を欲しているかを前もって確認しておく必要があります。大学選びに困った場合は、アドミッションポリシーを参考にするのもひとつの手段です。

学生の総合力が判断される

総合型選抜は、学力テストではなく小論文や面接など総合的な視点で判断される大学入試の種類です。学力だけでなく人間性も評価されるため、大学によっては学力テストを受ける必要がないところもあります。

総合型選抜で重点的に評価されるのが、大学で何を学び将来にどう活かしたいかという点です。そのため、小論文や面接などでは、自己PRや志望動機が重要となります。

大学によって出願条件が異なる

総合型選抜の出願条件は、大学によってさまざまです。大学のアドミッションポリシーにマッチしているのが基本前提ですが、そのほかにも高校での履修科目や部活動の成績、大学のオープンキャンパスの参加などが指定されることもあります。総合型選抜での受験を希望する場合は、事前に志望大学の出願条件を確かめておきましょう。

総合型選抜の選考方法

ハテナのブロックとシャーペン

総合型選抜は、以下の選考方法を組み合わせて評価されます。

  • 書類審査
  • 面接
  • 小論文
  • 学力テスト

組み合わせは大学によって異なり、すべてが選考に含まれるとは限りません。事前に志望大学の募集要項を確認し、どの選考方法の対策が必要かを情報収集しておきましょう。

書類審査

書類審査は、ほぼすべての大学で採用されている選考方法です。主に一次選考で書類審査が採用されており、志望理由書や自己PR書、課題論文などが求められます。大学によっては、指定の課外活動で優秀な成績を残していた場合、一次選考が免除されることもあります。その場合は、成績を証明する書類の準備も必要です。

面接

書類審査に合格すると、二次選考として面接が課せられるケースが多いです。大学によって個人面接・集団面接が異なり、大学で学ぶ意欲があるのか、アドミッションポリシーにマッチしているのかが判断されます。志望動機や高校生活において頑張ったこと、長所や短所などが聞かれることが多いので、事前に内容を考えておき、面接対策をおこないましょう。

小論文

総合型選抜の小論文は、論文を書くための基本的な力が備わっているかが審査されます。志望する学問に関する問題や一般的な教養問題、受験生自身に関する問題など、出題ジャンルはさまざまです。どんなジャンルであっても、根拠を具体的にわかりやすく説明することが大切です。いきなり優れた文章を書くことは難しいので、総合型選抜で小論文が出る場合は事前の対策をおこないましょう。

学力テスト

大学の中には、上記に選考に加え学力テストが課せられることもあります。とくに国公立大学では共通テストが求められることもあるので、学力テストの対策もしっかりおこなっておきましょう。大学によっては、TOEFLや英検など外部テストが評価されることもあります。

総合型選抜とAO入試の違い

勉強する高校生と教師

総合型選抜は「AO入試」と呼ばれていましたが、令和3年4月から名称が変更されました。面小変更に伴い、以下の2点も変更されています。

  • 学力がより重要視されるようになった
  • 大学のポリシー表記が義務化された

学力がより重要視されるようになった

AO入試では、小論文や学力テストなどの学力検査はあまり重要視されていませんでした。しかし、総合型選抜に変わったことで小論文や学力テストで知識がしっかりと問われるようになり、学力を含めた総合力が評価される選考方法にシフトしたのです。そのため、一般的な大学入試と同じく入念な受験対策が必須です。

大学のポリシー表記が義務化された

AO入試が総合型選抜に変わったことで、大学がポリシーを表記することが義務化されました。総合型選抜に必須のアドミッションポリシーだけでなく、卒業認定の方針であるディプロマポリシー、教育課程編成の方針であるカリキュラムポリシーの3つのポリシーの表記が義務化されています。そのため、自分の興味に合わせた大学選びが可能になりました。

まとめ

大学受験の種類のひとつである総合型選抜とは、大学のアドミッションポリシーとマッチしている学生の総合力が判断される入試方法です。一般的な大学入試である学力テストではなく、小論文や面接などで学生の人間力が評価されます。ただし、学力が評価されることもあるので日々勉強に励む必要があります。

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