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2023年11月03日

大学入試の種類は3つ!それぞれの仕組みや対策を徹底解説

本を開きながら考える高校生

大学入試と聞くと、テストだけを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、大学入試には大きくわけて3つの種類があり、テストを受けなくても合格できるものもあります。

今回は、大学入試の3つの種類の概要やそれぞれの対策について解説していきます。今から受験シーズンを迎える受験生やその保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

大学入試の3つの種類

大学入試の種類は、大きくわけて以下の3種類です。

  • 一般選抜
  • 推薦型選抜
  • 総合型選抜

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

一般選抜

共通テストとマークシート

一般選抜とは、学力テストによって合否が決まる大学入試の種類です。基準となる学力テストは国公立と私立で異なり、国公立大学の場合は「大学入学共通テスト」と呼ばれる学力テストと各大学が独自でおこなう二次試験が一般的です。

私立大学の場合は、大学入学共通テストの得点を採用基準に組み込む場合と、各大学による独自の学力テストのみで合否を決める2種類にさらにわかれます。私立大学の方が大学入試のスタイルが多いため、複数回入試にチャレンジすることが大きな特徴です。

国公立・私立どちらでも活用される大学入学共通テストは、同一日程で一斉におこなわれます。問題はどの大学を受験する人でもすべて同じであり、取得した点数によって合否に影響します。

推薦型選抜

推薦型選抜とは、高校の成績や内申点、部活の成績などで評価される大学入試の種類です。推薦型選抜には「指定校制」と「公募制」の2種類があり、指定校制は大学に指定された一部の高校に制限されるため、すべての人にチャンスがあるわけではありません。高校ごとの推薦人数も限られているため、狭き門だといえます。

公募制は、全国の高校生を対象にした推薦型選抜です。ただし、出願には高校の推薦書が必要になり、大学が指定する評定平均などを超えなければいけません。

推薦型選抜の選考方法は、推薦書や調査書などの書類選考、面接、小論文などが一般的です。最も重要なのは高校から推薦されることであり、高校一年生の頃から評価を受けておく必要があります。推薦型選抜の選考は高校三年生の2学期頃におこなわれるため、早い段階から対策をしておきましょう。

総合型選抜

総合型選抜とは、小論文や面接など総合的な視点で判断される大学入試の種類です。推薦型選抜のように高校からの推薦は不要なので、条件さえ満たせば誰でも出願することができます。条件には学力や資格などが設けられていることが多いため、志望する大学が決まれば早めに条件を確認しておきましょう。

学校によっては、小論文や面接に加え学力テストが入試内容に含まれることもあります。国公立大学の一部は共通テストの受験を求められることもあるため、行きたい大学が決まったら、早めに出願条件を確認しておきましょう。

種類別・大学入試の対策方法

入学試験会場の様子

3つの種類の大学入試の特徴は大きく異なるため、それぞれの対策を別でおこなう必要があります。ここからは、種類別の大学入試対策について見ていきましょう。

一般選抜の対策

学力テストが基本の一般選抜の場合、共通テストと学校別の試験で対策方法は異なります。

■共通テストの対策
共通テストは設定や問題が特徴的といわれ、グラフ・地図・文章などを読み取る問題が多いとされています。さらに、問題文のボリュームが多いため精読と速読の両方が求められます。そのため、過去の問題や予想問題で繰り返し演習を重ね、共通テストの傾向に慣れておくことが大切です。

■国公立大学の個別試験の対策
多くの国公立大学の個別試験は、記述式だといわれています。共通テストと同じく問題文を読解する力はもちろん、解答文を作成する力も欠かせません。解答の文字数が限られていることも多いため、繰り返し過去問を解き制限文字数内で解答できる練習をおこないましょう。国公立大学の個別試験の過去問題には模範解答があるため、必ず照らし合わせて自分の解答の足りない部分を把握してください。

■私立大学の個別試験の対策
私立大学の個別試験の特徴は、大学や学部により大きく異なります。志望する大学や学部が決まれば、すぐに過去問を確認して大学入試問題の傾向をつかむことが大切です。過去問の傾向をつかむのが難しい場合は、学校や塾の先生に相談してみましょう。

推薦型選抜の対策

推薦型選抜の一番の対策は、高校の成績や内申点を上げることです。出願条件の評定平均は学校によって異なるため、志望大学が決まれば評定平均を把握しておきましょう。自分の高校が、指定校制の推薦型選抜があるか、前もって確認しておくことも重要です。

推薦型選抜は面接や小論文が一般的な選考内容なので、自己PRや志望理由などを具体的に伝える練習も必要です。学校によっては学力テストが求められることがあるので、どのような選考をされるかを知っておく必要があります。

総合型選抜の対策

総合型選抜は、大学によって出願状況がさまざまです。課外活動や外部試験などを重視する大学もあるので、その場合は高校一年生から積み重ねておく必要があります。高校生活での学力も問われるため、日常の勉強も疎かにしてはいけません。

総合型選抜を狙う人にとって最も重要なのが、早めに志望大学を決めることです。総合型選抜は大学のポリシーに合った学生を選抜する大学入試方法なので、大学のポリシーを早めに理解することが求められます。

推薦型選抜と同じく、面接や小論文で選考されることが多いので、志望理由や自己PRを自分の言葉で伝えられるようなトレーニングを積んでおきましょう。実際にロールプレイング形式で練習することで、本番さながらのシチュエーションで面接対策ができます。

まとめ

大学入試には「一般選抜」「推薦型選抜」「総合型選抜」の3種類があり、それぞれ選考内容は異なります。今回紹介した3つの種類の仕組みを参考に、まずはどの種類で大学入試をおこなうかを決めておきましょう。種類によっては、高校一年生時からの準備が必要なものもあります。

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