大学受験で活用できる!成功する自己PRの書き方を徹底解説
大学受験は、「テスト対策をしていれば問題ない!」と考えている人も多いでしょう。しかし、推薦型選抜や総合型選抜などの入試形式で大学受験する場合は、筆記や面接の対策も必要です。その中でとくに重要になるのが、自己PRです。今回は、大学受験に活用できる自己PRの書き方について解説していきます。
自己PRと自己紹介の違い
自己PRとは、大学に自分の良さをアピールすることです。自分が得意とすることや長所を伝え、大学にとってメリットのある人材だということを文章や面接などでPRします。
しかし、ただ単に自分のいいところだけを伝えても、説得力がありません。自分の強みに説得力をもたせるためにも、実際に起こったエピソードなどを交えて自己PRする必要があります。
自己紹介は、自分の名前や在籍している高校などのステータスを伝えるものであり、どれだけ工夫をして伝えてもひとつの情報に過ぎません。自己紹介にはあまり時間をかけず、淡々と明確に書くことを意識しましょう。自己PRが自己紹介で終わってしまわないように、自分の強みをアピールできているかを常に考えながら書くことが大切です。
大学受験に自己PRが重要な理由
大学受験には大きくわけて3つの種類があり、「一般選抜」の場合は基本的にテストの成績のみで判断されます。しかし、「推薦型選抜」や「総合型選抜」といった受験方法では学力だけでなく総合的な角度から判断されるため、自分がどういう人間かを自己PRして伝えることが求められます。
自己PRで大学が見るのは、受験生の人間性です。とくに、以下の2つの観点で自己PRが評価されます。
- 受験生と大学が合っているかを判断する
- 総合的な人間性を確認する
受験生と大学が合っているかを判断する
大学によって、求める人材は異なります。大学ごとにアドミッションポリシーと呼ばれる入学者の受け入れに関する方針が定められており、それに沿った学生を入学させたいと考えています。
たとえば上智大学のアドミッションポリシーは、以下のとおりです。
【例】上智大学のアドミッションポリシー
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自己PRにおいてリーダーシップやグローバルコミュニケーションをアピールできると、大学が求める学生像をPRすることができます。大学のポリシーは基本的にホームページに記載されているので、希望する大学のホームページをよく読み、どのような学生を欲しているかを理解しましょう。
総合的な人間性を確認する
自己PRでは、受験生の強みはもちろん人間性も明らかになります。人間性は目に見えるものではありませんが、受験生がどのような人でどんな価値観をもっているかが自己PRによって伝わります。向上心や継続力の強さ、ほかの学生と協働できるチームワークなど、人間性をアピールできるようなエピソードを交えた自己PRをすることで、どのような人間かを短時間で判断してもらえるでしょう。
大学受験で成功する自己PRの書き方
大学受験で成功する自己PRの書き方のポイントは、以下の3つです。
- 長所や強みをアピールする
- 具体的なエピソードを入れる
- 大学入学後のビジョンを語る
長所や強みをアピールする
まずは、自分の長所や強みをたくさんピックアップしてみましょう。その中から、希望する大学のアドミッションポリシーに合致する強みを選び、具体性や理由などを交えて膨らませていきます。
実際に書く自己PRはひとつである必要はありませんが、たくさん書くとそれぞれの長所や強みが弱くなってしまいます。印象に残りやすくするためにも、自己PRのアピールポイントは1〜2個に絞り、数ではなく内容で強くしていくことが大切です。
具体的なエピソードを入れる
どれだけ長所や強みをアピールしても、説得力がなければ何も伝わりません。アピールポイントを裏付ける具体的なエピソードを入れて、内容を強化していきましょう。ありきたりな内容にならないよう、数字や期間など可能な限り具体的な内容にするのが大切です。苦労した点やそれをどう乗り越えたかも含めることで、より人間性が伝わる自己PRになります。
大学入学後のビジョンを語る
どうしてこの大学を希望するかをアピールすることも大切です。長所や強みをエピソード付きで伝えたあとは、そのアピールポイントを大学でどう活かしたかを盛り込むことで、入学意欲を伝えることができます。大学のアドミッションポリシーと関連させることで、大学について理解していることのアピールにもつながります。
大学受験にNGな自己PRの書き方
大学受験に向かない自己PRの書き方は、以下の3つです。自己PRを書いたあとは、3点が当てはまっていないかを照らし合わせてみましょう。
- 内容のない文章
- 長所の過剰アピール
- 例文の丸写し
内容のない文章
以下の例文を見てください。
【例】 私は、高校3年間陸上部に所属していました。3年生では部長を務め、県大会で優勝しました。夏休みは部活だけに集中して、一日中練習したのが高校生活で一番の思い出です。 |
リーダーシップや継続力などの長所や強みは書かれているものの、このような内容がない書き方では印象に残りません。大変だったことやリーダーシップや継続力をアピールする具体的なエピソードを盛り込み、内容を濃いものにしましょう。
長所の過剰アピール
アピールポイントがたくさんある人は、ついすべてを自己PRしたくなりますよね。しかし、長所や強みばかりを並べてもただの自慢話になってしまい、いい印象につながりません。大学側が知りたいのは長所や強みからの人間性であるため、長所ばかりを過剰にアピールしないように注意しましょう。
例文の丸写し
インターネットには、大学受験用の自己PRの例文が数多くあります。近年ではChatGPTなどのAIサービスの普及により、自分で考えなくてもそれなりの自己PR文が作れてしまいます。しかし、大学は今まで数多くの受験生を見ているため、自分の言葉ではない自己PR文はすぐにばれてしまいます。
自己PRは文章だけでなく面接でも使われることが多いため、自分自身で書いていないと面接で具体的に聞かれても答えることができません。自己PRの例文は参考程度に留め、必ず自分の文章で書きましょう。
まとめ
推薦型選抜や総合型選抜などの入試形式で大学受験する場合、自己PRをする必要があります。自己PRは自己紹介とは違い、自分の長所や強みを具体的かつ説得力をもって伝えることが求められます。大学が求める人物像をよく理解して、それに合致したアピールポイントをPRしましょう。今回紹介した書き方を参考に、自分の魅力を発揮できる自己PR文を作ってみましょう。
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