受験情報
2023年11月07日

【大学受験】受験対策として英検®はどのくらい有効?

英検のブロック


英語検定®を受験したことのある高校生は多いと思います。最近では小学生から挑戦する人も多く、低年齢で英検®1級を取得するというケースが話題になることもあります。そんな親しみ深い英検®ですが、実は大学受験に際して活用することができることをご存じでしょうか?

今回はそんな英検®について、大学受験対策としての有効活用法を解説します。

大学受験で英検®は外部検定試験として利用できる!

2023年5月の時点で、480以上の大学が「外部検定試験」を導入しています。外部検定試験とは、一般入試の際の英語試験の代わりに、外部検定試験でのスコアを利用できるというものです。英検®もそのひとつに数えられ、主に次の4つのメリットを受けることができます。

出願条件のクリア

推薦型選抜(総合型、学校推薦型など)や一般入試にて、出願資格のひとつに「英検®〇級以上保有」といった条件を設けている大学も少なくありません。つまり、志望大学の求める英検®の級をもっていることで出願できることになります。

入試で英語科目が免除される

結果に喜ぶ受験生

志望大学の求める級を保有している場合、各大学の独自入試で英語試験のみ受験が免除されます。英語の勉強に充てる時間を、ほかの教科の勉強に使うことができるようになります。

共通テストで換算、加点される大学もあり

志望大学の求める級を保有していることで、英語試験が免除される大学もあれば、英語試験の加点という形で利用できるところもあります。また、英検®の級数によって、共通テストのスコアに換算してくれる大学もあります。

たとえば立命館大学の全学部では、英検®準1級をもっていると共通テストの英語で「みなし満点」として換算してくれます。

合否の判定に利用されることもある

中には、英検®の保有級数をはっきりと得点に結びつけず、合否の判定にそのまま利用する大学もあります。学校推薦型選抜での学内審査や、総合型選抜で参考資料のひとつとして英検®を利用するというケースです。

大学受験で有利になるのは英検®何級?

はてなマークが頭の上にある高校生

英検®の各級数における英語レベルは、次のようになっています。

  • 準2級・・・高校中級レベル
     2級・・・高校卒業レベル
  • 準1級・・・大学中級レベル
     1級・・・大学上級レベル

では、大学受験で有利になる英検®の級数はどのあたりからなのでしょうか。

準1級があればベスト、2級以上あれば選択肢が広がる

英検®を外部検定試験として導入している多くの大学をチェックしてみると、大学受験で活用できるのは「準2級以上」ですが、実際に有利としている大学で多いのは「2級以上」です。その上の準1級を保有している場合には、難関レベルといわれる京都大学農学部をはじめとする国公立大学の総合型選抜の受験資格が得られます。

大学受験を控えている中高生は、まずは準2級を取得しておき、さらにその上の級を目指すといいでしょう。

英検®CSEスコアについても押さえておこう

「英検®CSEスコア」とは、各級で合否に加えて表示されるスコアのことです。3級~1級では、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能におけるスコアが合計されるため、総合的な英語力を把握することができます。

総合型選抜や一般選抜の出願条件に、ある一定以上の英検®CSEスコアを設定している大学も多くなってきています。英検®の級数だけに注目せず、志望大学が求めるCSEスコアについてもチェックしておきましょう。

大学入試で利用できるほかの外部検定試験をご紹介

ネイティブな先生と会話をする高校生

英検®や英検®CSEスコア以外にも、大学受験で利用できる外部検定試験をご紹介します。

ケンブリッジ英検

ケンブリッジ大学のあるイギリスをはじめ、オーストラリアやカナダなど世界約150ヶ国にある大学や企業に認められている国際レベルの英語検定試験です。大学受験で利用できるのは140~160点以上となっています。

GTEC

ベネッセが主催する英語4技能テストです。入試に活用している大学や短期大学は360以上にものぼります。大学受験で利用できるのはAdvancedの800点~1,000点以上となっています。

TEAP

上智大学と日本英語検定協会が共同開発した英語検定で、主に大学の学習時に必要とされるアカデミックな英語力が測られます。大学受験で利用できるのは200点前後~300点以上となっています。

TOEIC

アメリカのETS(Educational Testing Service)により開発された英語レベルを測定するテストです。英語によるコミュニケーション能力やビジネス能力が把握でき、試験後の正答率によって配点が決まるという特徴があります。大学受験で利用できるのは、「TOEIC Listening & Reading Test」や「TOEIC Speaking & Writing Tests」で、LR+SW700点前後~1,000点以上となっています。

まとめ

英検®で2級以上をもっていると、大学受験で英語試験が免除されたり、加点されたりなどのメリットを受けることができます。2級以上で志望校の選択肢が増え、準1級以上の保有では国公立大学の総合型選抜への受験資格を得られる、といったことが目安です。

志学塾ではプロ講師による綿密な大学受験対策の指導をおこなっています。英検®や小論文対策にも対応していますので、お気軽にご相談ください。