ホントに恐ろしい塾・予備校選び
2020年04月01日

大学受験に必要・十分な学習内容が全く提供されない!

これは、一昨年(2017)の10月中旬に入塾された生徒さんのケースですが、この生徒さんは最近、業界内的にも名前を耳にすることが多くなったM塾さんに通われていました。「自習室での長時間の自習と低料金」を謳い文句に多店舗を展開されている塾さんのようです。しかしこの生徒さんからこの塾さんの内情を聞くにつけ、ア然、ボウ然、ガク然とせざるを得ませんでした。

一言で言って「講師から講義を受ける授業時間数が圧倒的に少なく、英語・国語ともに大学受験に必要な知識・情報がまったく与えられていない」のです。これではいくら自習室で長時間自習しても学習効果は期待できません。

ある程度、学力が付いている生徒さんならまだしも、基礎的な知識から不足している生徒さんにはまったく不向きどころか、貴重な時間を浪費しかねません。私(丸山)もこの業界に長いのでいわば講師間ネットワークを通じていろんな予備校さんや塾さんの情報が入って来ます。どの塾や予備校でも100%完璧というところはありませんし、生徒さんの性格や志望大学と塾・予備校ののマッチングもありますから、一概に「あそこがいい。あそこはダメ」とは言えない面もあるでしょう。しかし、入試に必要な学習内容が十分に提供されない塾や予備校では話になりません。

これからお子さまの塾や予備校を選ぼうとされている親御さんは、お子さまの学習環境をキチンと整えるためには、宣伝だけでなく、実際にそうした塾や予備校に通われた経験を持つお子さまの先輩や周囲の方や、もし可能であるならば業界の内部の人間(講師)から塾・予備校の情報を得ることは極めて大切だと痛感した次第です。

この生徒さんはこの3カ月、ものすごい頑張りを見せて過去問演習によって暴かれた自分の弱点を克服することに全力を投球されました。しかし、残念ながらGMARCHレベルの合格は勝ち取れず、その下のレベルの大学合格に留まりました。彼にとっては悔いの残る高卒1年目であったと推察されます。